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小学生のお手伝い習慣化はこれで完璧!忙しい親でも続く仕組み作り

「小学生のお手伝いを習慣化したいけれど、なかなか続かない」

「どうやって声かけたらいいの?」

そんなお悩みはありませんか?

この記事では、小学生のお子さんが自ら進んでお手伝いするようになるための具体的な仕組み作りと、親子の絆を深めるお手伝いの重要性を徹底解説します。

年齢別のおすすめリストから、やる気を引き出す「見える化」の工夫、忙しい親御さんでも無理なく続けられるヒントまで、これ一つで解決!

お子さんの自立心や責任感を育み、家庭がもっと明るくなるお手伝い習慣を今日から始めましょう。

目次[非表示]

  1. 1.なぜ小学生にお手伝いが必要なの?その重要性と効果
    1. 1.1.お手伝いが育む子どもの力
    2. 1.2.親子のコミュニケーションを深めるお手伝い
  2. 2.小学生にぴったり!年齢別お手伝いリスト
    1. 2.1.低学年(小学1~2年生)におすすめのお手伝い
    2. 2.2.中学年(小学3~4年生)におすすめのお手伝い
    3. 2.3.高学年(小学5~6年生)におすすめのお手伝い
  3. 3.小学生のお手伝いを習慣化する仕組み作り
    1. 3.1.まずはここから!お手伝いを始める前の準備
      1. 3.1.1.子どもが納得する声かけのコツ
      2. 3.1.2.最初はハードルを低く設定する
    2. 3.2.継続させるための具体的なアイデア
      1. 3.2.1.「見える化」でモチベーションアップ!
      2. 3.2.2.無理なく続くご褒美の工夫
      3. 3.2.3.家族みんなで取り組むルーティン化
    3. 3.3.忙しい親でも大丈夫!親の関わり方と見守りのポイント
      1. 3.3.1.完璧を求めずプロセスを褒める
      2. 3.3.2.失敗しても大丈夫!温かい声かけでサポート
      3. 3.3.3.親自身の負担を減らす工夫
  4. 4.小学生のお手伝い習慣化でよくある悩みと解決策
    1. 4.1.「やりたくない!」と拒否されたら?
    2. 4.2.お手伝いが続かない、飽きてしまった時の対処法
    3. 4.3.お手伝いの質が低い、やり直しをさせたい時
  5. 5.まとめ

なぜ小学生にお手伝いが必要なの?その重要性と効果

「小学生のお手伝い」と聞くと、単に家事の手伝いというイメージを持つかもしれません。

しかし、お手伝いは子どもが将来を生き抜く上で不可欠な力を育み、家族の絆を深めるための大切な教育活動です。

ここでは、なぜ小学生にお手伝いが必要なのか、その重要性と子どもにもたらす効果について詳しく解説します。

お手伝いが育む子どもの力

お手伝いは、子どもが社会で自立し、豊かな人生を送るための土台となる多様な能力を育みます。

学校の勉強だけでは得られない、実生活に根ざした貴重な学びの機会となるのです。

育まれる力

具体的な効果

自己肯定感と達成感

「自分でできた!」という経験が、

子どもの自信と自己肯定感を高めます。

親や家族から感謝されることで、

自分は家族の役に立っている

という喜びを感じられます。

責任感と自立心

自分の役割を果たすことで、

物事を最後まで

やり遂げる責任感が芽生えます。

自分でできることが増え、

親に頼りすぎない自立心が育ちます。

生活能力と段取り力

掃除、洗濯、料理の手伝いなどを通して、

具体的な生活スキルを身につけます。

どうすれば効率よく作業を

進められるか考えることで、

段取り力や計画性が養われます。

問題解決能力

お手伝いの途中で

「どうすればいいだろう?」

と考える場面に直面することで、

自分で解決策を見つけ出す力が育ちます。

共感力と協調性

家族のために役立つことを経験することで、

相手を思いやる気持ちや、

家族みんなで協力することの大切さを学びます。

非認知能力の向上

これらの力は、テストの点数では測れない

「非認知能力」

(自制心、忍耐力、協調性、意欲など)の向上に繋がり、

将来の学業や仕事、人間関係において大きな影響を与えます。

このように、お手伝いは子どもが社会性を身につけ、自らの力で未来を切り開くための大切な基盤を築く上で、かけがえのない学びの場となるのです。

親子のコミュニケーションを深めるお手伝い

お手伝いは、子どもが成長するための大切な機会であると同時に、親子の絆を深める素晴らしい時間でもあります。

共に作業することで、普段の会話だけでは得られない質の高いコミュニケーションが生まれます。

コミュニケーション効果

具体的なメリット

共通の話題と

対話の機会

お手伝いの内容や

進捗について話すことで、

自然と会話が生まれます。

「どうすればもっと早くできるかな?」

「これはどうするの?」

といった具体的なやり取りが、

親子の対話を豊かにします。

感謝の気持ちの交換

子どもがお手伝いをしてくれたことに対し、

親が「ありがとう、助かったよ」

と伝えることで、

子どもは自分の貢献が認められたと感じ、

自己肯定感が高まります。

また、子どもも親の日常の努力に気づき、

感謝の気持ちを抱くようになります。

信頼関係の構築

親が子どもにお手伝いを任せることは、

「あなたならできる」

という信頼のメッセージです。

子どもはその期待に応えようと努力し、

親子の間に強い信頼関係が築かれます。

家族の一員としての自覚

家族のために貢献することで、

子どもは自分が

家族の大切な一員である

という意識を強く持ちます。

家族の役に立つ喜びを知り、

所属感や安心感を得られます。

価値観の共有

お手伝いを通じて、

家族が大切にしていること

(例えば、物を大切にする、

きれいに保つ、協力し合うなど)を

自然と子どもに伝えることができます。

共同作業を通して、家族の価値観や

ルールを共有する機会となります。

お手伝いは、単に家事をこなすだけでなく、親子のコミュニケーションの質を高め、お互いを理解し、尊重し合う関係を育むための貴重な時間となります。

忙しい毎日の中でも、お手伝いの時間を意識的に設けることで、親子の絆はより一層深まるでしょう。

小学生にぴったり!年齢別お手伝いリスト

小学生のお手伝いは、子どもの成長段階に合わせて選ぶことが大切です。

年齢が上がるにつれて、できることや理解できることが増え、お手伝いの内容もステップアップしていきます。ここでは、各年齢に合わせたおすすめのお手伝いと、それらを通して育まれる力をご紹介します。

低学年(小学1~2年生)におすすめのお手伝い

小学校に入学したばかりの低学年の子どもたちは、まだまだ親のサポートが必要です。

この時期のお手伝いは、「自分のこと」から始め、成功体験を積むことが重要です。

簡単な作業を通して、家族の一員としての自覚を芽生えさせましょう。

お手伝いの例

育まれる力・ポイント

使ったおもちゃを片付ける

整理整頓の習慣

物の管理能力

脱いだ服を洗濯かごに入れる

身の回りのことを自分でやる意識

自立心

自分の使った食器を台所に運ぶ

家族への貢献

後片付けの習慣

食卓を拭く(食べこぼしなど)

清潔への意識

簡単な家事の導入

スリッパを揃える

空間の整頓

周りへの配慮

簡単なゴミをゴミ箱に入れる

清潔への意識

ルールを守る習慣

靴を揃える

整理整頓

身だしなみへの意識

植物に水をやる

命を大切にする気持ち

責任感の芽生え

この時期は、お手伝いの「質」よりも「自分もできる!」という達成感を重視しましょう。

完璧でなくても「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることが、次のお手伝いへの意欲につながります。

中学年(小学3~4年生)におすすめのお手伝い

中学年になると、手先も器用になり、理解力も格段に向上します。

この時期は、少し複雑な作業や、家族みんなのために役立つお手伝いに挑戦させてみましょう。

責任感や計画性を育む良い機会です。

お手伝いの例

育まれる力・ポイント

食事の配膳を手伝う

段取り力

家族への貢献

食への関心

自分の部屋を掃除機でかける

自己管理能力

責任感

洗濯物を取り込む

たたむ(自分のもの)

生活スキル

自立心

片付けの習慣

お風呂の簡単な掃除

(お湯を抜く、軽く流す)

清潔への意識

家族の共有スペースへの配慮

玄関の掃き掃除

公共スペースへの意識

環境整備

新聞やチラシをまとめる

情報整理

資源の有効活用

簡単な買い物

(リストを見て)

金銭感覚の基礎

社会性

計画性

食後の食器洗い

(割れにくいものから)

衛生管理

協力する姿勢

お手伝いを始める前に、具体的な手順を一緒に確認し、必要に応じてサポートすることで、子どもは安心して取り組むことができます。失敗を恐れず、挑戦する気持ちを大切にしましょう。

高学年(小学5~6年生)におすすめのお手伝い

高学年になると、より高度な判断力や応用力が身につきます。

家族全体の生活を支える一員として、主体的に家事に参加する意識を育むお手伝いがおすすめです。

将来の自立に向けた大切な準備期間となります。

お手伝いの例

育まれる力・ポイント

ゴミ出し

(分別を含む)

社会のルール

環境意識

責任感

お風呂掃除

(全体)

衛生管理

継続力

家族への貢献

トイレ掃除

清潔への意識

公共スペースへの配慮

簡単な調理

(ご飯を炊く、味噌汁を作るなど)

食育

段取り力

献立を考える力

洗濯物を干す

取り込む

たたむ

しまう(家族分)

生活全般のスキル

家族への貢献

買い物リストの作成と買い物

計画性

金銭管理

判断力

下の子の世話

(遊び相手、見守り)

責任感

思いやり

リーダーシップ

庭の手入れ

(水やり、草むしり)

自然への関心

継続力

体力

ペットの世話

(餌やり、散歩、排泄物の処理)

命への責任感

ルーティン管理

高学年のお手伝いは、子ども自身に「何ができるか」を考えさせ、役割分担を話し合う機会を設けるのも良いでしょう。

家族会議などを通して、自分の意見を伝え、家族の一員として貢献する喜びを感じさせてあげてください。

小学生のお手伝いを習慣化する仕組み作り

小学生のお手伝いを単なる「やらせるもの」で終わらせず、子どもが自ら進んで取り組む習慣へと昇華させるためには、親のサポートと工夫が不可欠です。

ここでは、お手伝いをスムーズにスタートさせ、無理なく継続させるための具体的な仕組み作りをご紹介します。

まずはここから!お手伝いを始める前の準備

お手伝いを始める前に、子どもが前向きな気持ちで取り組めるような土台作りが大切です。

最初のステップでつまずかないよう、丁寧な準備を心がけましょう。

子どもが納得する声かけのコツ

お手伝いを始める際の声かけ一つで、子どもの意欲は大きく変わります。

命令口調ではなく、子どもの自主性を尊重する声かけを意識しましょう。

  • 「なぜお手伝いが必要なのか」を具体的に伝える「家族みんなで暮らす家だから、みんなで協力するともっと気持ちよく過ごせるね」「ママやパパも助かるよ」など、家族の一員としての役割助け合いの精神を伝えます。
  • お願いの形で伝える「〜してくれると助かるな」「〜してくれたら嬉しいな」といった感謝と期待の気持ちを込めて伝えましょう。
  • 選択肢を与える「お風呂掃除と洗濯物たたむの、どっちがいい?」など、子どもに選ばせることで「やらされ感」を減らし、自主性を促します
  • 具体的に指示する「お部屋をきれいにしてね」ではなく、「おもちゃをこの箱に片付けてね」のように、行動を明確に伝えることで、子どもは何をすれば良いか迷いません。

最初はハードルを低く設定する

お手伝いを始めたばかりの頃は、完璧を求めず、子どもが「できた!」と感じられるような簡単なものから始めましょう。

成功体験を積み重ねることが、継続へのモチベーションにつながります。

  • 短時間で終わるものから「靴を揃える」「使った食器をシンクに運ぶ」「自分の部屋のゴミをゴミ箱に入れる」など、5分程度で完了するお手伝いを選びましょう。
  • 「1つだけ」から始めるいきなり複数の家事を任せるのではなく、まずは1つのお手伝いを習慣化することに集中します。
  • 親も一緒に最初のうちは、親も一緒に手伝いながら、やり方を教えたり、「一緒にやろう」と誘うことで、子どもは安心して取り組めます。

継続させるための具体的なアイデア

お手伝いを一時的なもので終わらせず、日々の生活に定着させるためには、子どものやる気を引き出し、飽きさせないための工夫が必要です。

「見える化」でモチベーションアップ!

お手伝いの内容や進捗を「見える化」することで、子どもは自分の頑張りを実感しやすくなり、達成感や次の意欲につながります。

様々な「見える化」ツールを活用してみましょう。

見える化ツール

特徴と使い方

メリット

・お手伝いリスト

・チェックシート

毎日のお手伝いを書き出し、

終わったらチェックを入れる。

イラストを添えると

低学年でも分かりやすい。

達成感が目に見える

未完了のお手伝いが

一目でわかる。

・ご褒美シート

・ポイント制

お手伝い1つにつき

シールを貼ったり、

ポイントを付与。

貯まったらご褒美と交換する。

目標設定

継続のモチベーションになる。

・マグネットボード

・ホワイトボード

お手伝いの内容を

マグネットやペンで表示。

担当や曜日を

視覚的に管理できる。

家族みんなで共有しやすい

内容の変更も簡単。

・お手伝いカレンダー

日ごとのお手伝いを書き込み、

できた日に印をつける。

長期的な習慣化に役立つ。

継続の軌跡がわかり、

振り返りができる。

これらのツールは、子どもが自分で進捗を確認し、自己管理能力を育むことにも繋がります。

無理なく続くご褒美の工夫

ご褒美は、お手伝いを習慣化するための強力な動機付けになりますが、物質的なものばかりに頼ると逆効果になることも。

子どもの心を満たすような工夫が大切です。

  • 感謝の言葉を一番のご褒美に「ありがとう、助かったよ」「〇〇がやってくれたから、早く終わったね」など、具体的な感謝と承認の言葉は、何よりのご褒美です。
  • 体験型のご褒美「お手伝いを頑張ったら、週末に公園に行こう」「家族で映画を観よう」など、一緒に過ごす時間や楽しい体験をご褒美にするのはおすすめです。
  • お手伝いポイント制お手伝いごとにポイントを付与し、貯まったポイントで子どもが本当に欲しいものや体験を選ばせるシステムも有効です。ただし、高額なものばかりにならないよう、親が選択肢を提示するなど工夫しましょう。
  • 家族みんなで楽しめるご褒美お手伝いの成果として、家族みんなで美味しいものを食べに行く、特別なデザートを作るなど、家族の一体感を味わえるご褒美も良いでしょう。

家族みんなで取り組むルーティン化

お手伝いを特別なことではなく、日々の生活の一部として定着させるためには、家族みんなで取り組むルーティンに組み込むことが重要です。

  • 家族会議でお手伝いを決める「どんなお手伝いが必要か」「誰が何をするか」を家族みんなで話し合うことで、子どもは納得感を持って取り組めます。
  • 時間帯を決める「食後は食器を運ぶ」「寝る前にはおもちゃを片付ける」など、特定のアクションと紐づけてルーティン化すると忘れにくくなります。
  • 親も一緒に取り組む姿勢を見せる親も自分の家事をしながら「一緒にやろうね」と声をかけたり、率先してお手伝いをする姿を見せることで、子どもは自然と真似るようになります。
  • お手伝い当番制の導入曜日ごとや週ごとに担当を決めることで、責任感と役割意識が育ちます。

忙しい親でも大丈夫!親の関わり方と見守りのポイント

共働きや多忙な毎日の中で、子どものお手伝いをサポートするのは大変だと感じるかもしれません。

しかし、完璧を目指す必要はありません。

親自身の負担を減らしつつ効果的に子どもをサポートするポイントを押さえましょう。

完璧を求めずプロセスを褒める

子どもがお手伝いをした際、結果が多少不十分でも、決して責めたりやり直しをさせたりせず、取り組んだプロセスと努力を褒めることを最優先しましょう。

  • 具体的に褒める「お皿をきれいに拭いてくれてありがとう」「一生懸命お掃除してくれて助かったよ」など、何が良かったのかを具体的に伝えることで、子どもは自分の行動が評価されたと感じます。
  • 感謝の気持ちを伝える「〇〇がやってくれたから、ママ(パパ)の時間ができたよ、ありがとう」と、親の気持ちを伝えることで、子どもは貢献感を味わえます。
  • 成長を認める以前と比べてできるようになったこと、工夫した点など、子どもの成長に目を向け言葉で伝えてあげましょう。

失敗しても大丈夫!温かい声かけでサポート

子どもがお手伝いで失敗したり、途中で諦めてしまったりすることもあるでしょう。そんな時こそ、親の温かいサポートが子どもの意欲を育みます。

  • 責めずに寄り添う「あらら、こぼしちゃったね。大丈夫だよ」と、まずは子どもの気持ちに寄り添い安心させましょう。
  • 一緒に解決策を考える「どうしたら次からこぼさないかな?」「一緒に拭いてみようか」と、前向きに解決策を一緒に探す姿勢を見せます。
  • 見本を見せる言葉で教えるだけでなく、親が実際にやって見せることで、子どもは具体的な方法を学ぶことができます。

親自身の負担を減らす工夫

親が無理をしてお手伝いをサポートしようとすると、かえってストレスになることも。

親自身の負担を軽減することも、お手伝い習慣化を成功させる重要なポイントです。

  • 完璧な家事を求めない子どもがお手伝いをした後は、多少の乱れは大目に見るなど、「完璧主義」を手放す勇気を持ちましょう。
  • 夫婦で協力する夫婦で家事や育児の役割分担を見直し、互いにサポートし合うことで、どちらか一方に負担が集中するのを防ぎます。
  • 「見守る」時間を大切に常に手出し口出しするのではなく、子どもが自分で考えて行動する「見守る」時間を意識的に作りましょう。その間に親は他の家事をしたり、休憩したりできます。
  • 便利なアイテムを活用する食洗機やロボット掃除機など、家事を効率化するアイテムを積極的に活用し、親の負担を物理的に減らすことも有効です。

小学生のお手伝い習慣化でよくある悩みと解決策

小学生のお手伝いを習慣化しようと奮闘する中で、親御さんは様々な壁にぶつかるものです。

ここでは、特によくある具体的な悩みと、それらを乗り越えるための実践的な解決策をご紹介します。

お子さんの成長をサポートしながら、家族みんなが気持ちよく過ごせるお手伝い習慣を築いていきましょう。

「やりたくない!」と拒否されたら?

お子さんがお手伝いを「やりたくない!」と拒否する時、それは親にとって大きな悩みの一つです。

無理強いは逆効果になることが多いため、まずはその背景にある子どもの気持ちを理解し、適切な対応を心がけましょう。

  • 子どもの気持ちに寄り添う
    「今、遊びたい気持ちなんだね」
    「疲れているのかな?」など、まずは子どもの感情を受け止める言葉をかけましょう。
    共感を示すことで、子どもは「自分の気持ちを分かってくれた」と感じ、心を開きやすくなります。
  • 選択肢を与え、主体性を尊重する
    「お風呂掃除と食器拭き、どっちなら今日できそう?」のように、いくつかのお手伝いの中から子ども自身に選ばせることで、強制されているという感覚を減らし、主体的に取り組む姿勢を促します。
  • ハードルを極限まで下げる
    「じゃあ、このゴミをゴミ箱に入れるだけお願いできるかな?」「おもちゃを一つだけ元の場所に戻してくれる?」といったように、ごく短時間で終わる、簡単なタスクに限定して依頼してみましょう。小さな成功体験が次の意欲につながります。
  • お手伝いの意味を具体的に伝える
    「〇〇がお皿を拭いてくれたから、ママはゆっくり休めるよ、ありがとう」「お部屋がきれいになると、気持ちよく遊べるね」など、お手伝いが家族や自分にとってどんな良い影響があるのかを具体的に伝えます。
  • 一緒に取り組む姿勢を見せる
    「一緒に〇〇を片付けようか」「ママもこれするから、一緒にやろう」と誘い、親も一緒に取り組むことで、お手伝いが「やらされるもの」ではなく「家族みんなで協力するもの」という認識に変わります。

お手伝いが続かない、飽きてしまった時の対処法

せっかく始めたお手伝いも、マンネリ化したり、子どもの興味が薄れたりすると継続が難しくなります。飽きさせずに、楽しく続けられる工夫を取り入れることが大切です。

  • お手伝いの内容を定期的に見直す
    子どもが成長するにつれて、できることや興味の対象も変化します。新しいお手伝いを加えたり、難易度を少し上げたりすることで、新鮮さを保ちましょう。学年や季節に応じて、役割を入れ替えるのも効果的です。
  • 「見える化」の工夫をアップデートする
    ご褒美シールやスタンプカード、お手伝いリストなど、「見える化」ツールはモチベーション維持に役立ちますが、同じものばかりだと飽きてしまいます。新しいデザインのシールを使ったり、達成したら特別なスタンプを押せるようにしたりと、定期的に変化をつけましょう。
  • ご褒美のバリエーションを増やす
    モノのご褒美だけでなく、「一緒に映画を観に行く」「公園で思い切り遊ぶ」「好きなメニューを作る」といった体験や親子の時間を増やしましょう。
    子どもが本当に喜ぶこと、心が満たされるご褒美は、お手伝いの継続に大きな影響を与えます。
  • 感謝の気持ちを具体的に伝える
    「いつもありがとう」だけでなく、「〇〇がゴミ出しをしてくれたおかげで、パパは朝ゆっくり準備できたよ、助かった!」のように、具体的な行動に対して感謝を伝えることで、子どもは自分の貢献が認められていると感じ、やる気を維持できます。
  • 家族会議でアイデアを募る
    「最近、お手伝いがマンネリ気味なんだけど、どうしたらもっと楽しく続けられるかな?」と、子どもや家族みんなで話し合う機会を設けましょう。子ども自身がアイデアを出すことで、当事者意識が高まり、継続への意欲が生まれます。

お手伝いの質が低い、やり直しをさせたい時

子どもが一生懸命取り組んだお手伝いでも、仕上がりが不十分だったり、やり直しが必要な場面もあるでしょう。

しかし、ここで完璧を求めすぎたり、否定的な言葉を使ったりすると、子どものやる気を損ねてしまいます

ポジティブな声かけと具体的なサポートで、次につながる指導を心がけましょう。

  • まずは「やってくれたこと」を褒める
    仕上がりの良し悪しに関わらず、まずはお手伝いをしてくれたその行動自体を認め、「お手伝いしてくれてありがとう!」「一生懸命やってくれたんだね」と感謝と労いの言葉をかけましょう
  • 具体的な改善点を優しく伝える
    「もう少しこうすると、もっときれいになるよ」「次はここを意識してやってみようか」など、具体的な改善点を「〜するともっと良くなる」という肯定的な表現で伝えます。
    決して「できてない」「やり直し」といった否定的な言葉は使わないようにしましょう。
  • 一緒にやり直す、または見本を見せる
    「一緒にここをもう一度やってみようか」「こうすると、もっと早くできるよ」と、親が手本を見せながら一緒にやり直すことで、子どもは具体的な方法を学び、次へと活かすことができます。決して一人でやらせて、見ているだけにはしないようにしましょう。
  • 道具や環境を見直す
    子どもが使いやすいサイズのほうきや雑巾、手の届く場所に収納スペースがあるかなど、お手伝いの「質」が低い原因が、道具や環境にある可能性も考えられます。
    子どもがスムーズに取り組めるよう、物理的なサポートも検討しましょう。
  • 完璧主義を手放し、プロセスを重視する
    お手伝いの目的は、完璧な家事をこなすことだけではありません。
    「家族の一員として貢献する」「自分でできることを増やす」「責任感を育む」といった、子どもの成長を促すプロセスにこそ大きな意味があります。
    多少の仕上がりの甘さは大目に見るくらいの気持ちで、温かく見守りましょう。

まとめ

小学生のお手伝いは、子どもの自立心や責任感を育み、家族の絆を深める大切な機会です。

習慣化の鍵は、年齢に合わせた無理のない目標設定と、子どもが「やりたい」と思えるような工夫。

見える化や、頑張りを認める声かけ、そして完璧を求めすぎない親の姿勢が大切です。

時にはうまくいかないこともありますが、焦らず、温かく見守ることで、子どもは着実に成長していきます。お手伝いを通して、家族みんなで協力し、喜びを分かち合う毎日を目指しましょう。

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