
赤ちゃんのお祝いお返しマナー|いつ・何を・どう渡す?知っておきたい基本
赤ちゃんが生まれてたくさんのお祝いをいただき、感謝とともに「お返しはどうしよう?」と悩んでいませんか?
いつ、何を、どう渡すのが正解なのか、相場やマナー、品物選びまで、疑問は尽きませんよね。
この記事では、出産祝いのお返し(内祝い)に関するあらゆる疑問を解決します。
贈る時期から喜ばれる品物の選び方、のし・メッセージのマナー、さらにはケース別の対応まで、失礼なく感謝の気持ちを伝えるための基本と応用を徹底解説。
これを読めば、迷わず自信を持ってお返しができます。
目次[非表示]
- 1.赤ちゃんのお祝いへのお返し 何から始める?
- 2.赤ちゃんのお祝いのお返し 内祝いとは
- 3.赤ちゃんのお祝いのお返しはいつ渡す?贈る時期の目安
- 3.1.お祝いをもらう時期が遅れた場合
- 4.赤ちゃんのお祝いのお返しは何を贈る?品物の選び方
- 4.1.お返しの相場は?半返しが基本?
- 4.2.贈って喜ばれるお返しの人気品物
- 4.2.1.①定番のお菓子や飲み物
- 4.2.2.➁実用的なタオルや洗剤
- 4.2.3.③名入れギフトの魅力
- 4.2.4.④相手が選べるカタログギフト
- 5.赤ちゃんのお祝いのお返しを渡す際のマナー
- 5.1.のし 熨斗 の選び方と書き方
- 5.1.1.①水引の種類と色
- 5.1.2.➁表書きと名前の書き方
- 5.1.3.③命名札の活用
- 5.2.メッセージカード お礼状の添え方
- 5.2.1.メッセージの例文
- 6.赤ちゃんのお祝いのお返し ケース別の対応
- 6.1.高額なお祝いへのお返し
- 6.2.連名でいただいたお祝いへのお返し
- 6.3.お返しを辞退された場合
- 6.4.職場への赤ちゃんのお祝いのお返し
- 6.5.親しい友人や親戚へのお返し
- 7.まとめ
赤ちゃんのお祝いへのお返し 何から始める?

赤ちゃんが誕生し、お祝いをいただくことは、新しい家族を迎えた喜びを分かち合う、大変嬉しい瞬間です。
しかし、その後に続くのが、お祝いへの感謝を伝える「お返し」、つまり内祝いの準備です。
何から始めれば良いのか迷ってしまう方も少なくないでしょう。
この章では、出産祝いをいただいた際に、まず何から手をつけるべきか、そして内祝いの準備をスムーズに進めるための最初のステップと心構えについて解説します。
最も大切なのは、お祝いをくださった方への感謝の気持ちを伝えることです。
まず、お祝いを受け取ったら、できるだけ早く電話やメッセージでお礼の連絡を入れましょう。
品物選びや発送は後からでも間に合いますが、まずは無事に出産したことと、お祝いへの感謝を伝えることが、何よりも重要です。
この最初の連絡が、相手への誠意とマナーを示す第一歩となります。
内祝いの準備に入る前に、まずは内祝いが持つ意味や、基本的なマナーについて理解を深めておくことが大切です。
内祝いは単なるお返しの品ではなく、赤ちゃんの誕生を報告し、その喜びを分かち合うという、本来の意味があります。
この基本を抑えることで、後の品物選びやのし、メッセージの準備もより心のこもったものになるでしょう。
赤ちゃんのお祝いのお返し 内祝いとは

「内祝い」とは、元々は身内のお祝い事を分かち合うという意味合いがありました。
しかし、現代ではお祝いをいただいたことへの感謝の気持ちを込めたお返しとして贈られます。
特に、赤ちゃんが誕生した際のお祝いへのお返しは、「出産内祝い」と呼ばれます。
これは、赤ちゃんの健やかな成長を報告する意味も込められた、感謝の気持ちを伝える大切な贈り物です。
お返しは必要?贈る相手と贈らない相手
基本的なマナーとして、赤ちゃんのお祝いをいただいた方には内祝いを贈るのが一般的です。
お相手への感謝の気持ちを形にして伝えることが大切です。
具体的に、どのような相手にお返しを贈るべきか、主なケースをまとめました。
贈る相手 | お返しの要否 |
|---|---|
親・祖父母 | 必要 |
親戚 | 必要 |
友人・知人 | 必要 |
職場関係 | 必要 |
一方で、お返しを辞退された場合は、無理に贈る必要はありません。
その際は、改めてお礼の言葉を伝え、感謝の気持ちをしっかり伝えることが大切です。
赤ちゃんのお祝いのお返しはいつ渡す?贈る時期の目安
赤ちゃんが生まれた喜びを分かち合ってくださった方々へ、感謝の気持ちを伝えるお祝いのお返し(内祝い)。
いつ渡すのが適切なのか、迷う方も多いでしょう。
ここでは、一般的なマナーとして知っておきたい贈る時期の目安について詳しく解説します。
出産祝いのお返しは、赤ちゃんが生まれてからおよそ1ヶ月後が目安とされています。
これは、赤ちゃんの健やかな成長を願う「お宮参り」の時期と重なることが多く、このタイミングで贈るのが一般的です。
具体的には、出産祝いをいただいてから1ヶ月以内を目安に手配し、贈るように心がけましょう。
遅くとも生後2ヶ月頃までには贈るのがマナーとされています。
時期の目安 | 内容 |
|---|---|
出産後すぐ | まずは電話やメッセージで お礼を伝える |
生後1ヶ月頃 | 内祝いを贈る時期 (お宮参りの頃) |
遅くとも生後2ヶ月 | この時期までには 贈るのがマナー |
お返しを贈る際は、品物だけでなく、赤ちゃんの名前をお披露目する「命名札」やメッセージカードを添えることで、より丁寧な感謝の気持ちを伝えることができます。
お祝いをもらう時期が遅れた場合
出産祝いは、赤ちゃんの誕生後すぐにいただくこともあれば、少し時間が経ってからいただくこともあります。もし、内祝いを贈る目安の時期(生後1ヶ月頃)を過ぎてから出産祝いをいただいた場合でも、慌てる必要はありません。
この場合は、お祝いをいただいてから1ヶ月以内を目安に内祝いを贈るようにしましょう。例えば、赤ちゃんが生まれてから2ヶ月後に祝いをいただいたのであれば、そこから1ヶ月以内、つまり生後3ヶ月頃までに贈れば問題ありません。
大切なのは、「出産祝いをいただいたら、できるだけ早く感謝の気持ちを伝えること」です。内祝いの品を贈るのが遅れる場合でも、まずは電話やメッセージで感謝の気持ちを伝え、内祝いが遅れる旨を一言添えると、より丁寧な印象になります。
赤ちゃんのお祝いのお返しは何を贈る?品物の選び方
お返しの相場は?半返しが基本?
赤ちゃんのお祝いへのお返しである内祝いの金額は、いただいたお祝いの半額から3分の1程度が一般的な相場とされています。これを「半返し」と呼びます。
ただし、この相場はあくまで目安です。相手との関係性やいただいたお祝いの金額によって柔軟に対応しましょう。
- 親しい友人や同僚:半返しを基本に、気持ちを込めた品物を選びます。
- 親戚や目上の方:半返しが基本ですが、高額なお祝いをいただいた場合は3分の1程度でも失礼にはあたりません。
- 両親や祖父母:お返しは不要とされることもありますが、感謝の気持ちを込めて記念品や食事会を贈るケースもあります。
具体的な相場の例を以下に示します。
いただいたお祝い | お返しの目安 |
|---|---|
5,000円 | 2,500円〜1,500円 |
10,000円 | 5,000円〜3,000円 |
30,000円 | 10,000円程度 |
50,000円 | 15,000円程度 |
贈って喜ばれるお返しの人気品物

内祝いの品物選びでは、相手の好みやライフスタイルを考慮することが大切です。
また、相手に負担をかけない「消えもの」や、日常で使える「実用的なもの」が特に喜ばれる傾向にあります。
①定番のお菓子や飲み物
「消えもの」と呼ばれるお菓子や飲み物は、相手の好みが分からなくても選びやすく、消費できるため人気が高い品物です。
- 焼き菓子:クッキーやフィナンシェなど、日持ちがして個包装されているものが配りやすく便利です。
- コーヒー・紅茶・ジュース:普段使いできる高品質なものや、少し贅沢なセットが喜ばれます。相手がお酒を飲む場合は、日本酒やワインも良いでしょう。
- 赤ちゃんの名前入りギフト:カステラやバームクーヘンなどに赤ちゃんの名前や生年月日を入れられるものもあり、特別感を演出できます。
➁実用的なタオルや洗剤
毎日使うタオルや洗剤は、いくつあっても困らないため、実用的なお返しとして人気があります。
- 上質なタオル:肌触りの良いものや、今治タオルなどのブランド品は、自分ではなかなか買わないため喜ばれます。
- おしゃれな洗剤・石鹸:環境に配慮したものや、香りの良いもの、デザイン性の高いものは、日用品でありながら特別感を演出できます。
③名入れギフトの魅力
赤ちゃんの名前をお披露目する意味も込めて、名入れギフトは特別なお返しとして選ばれています。
- お菓子:カステラ、バームクーヘン、お米など、赤ちゃんの名前や生年月日を印字できるものが人気です。
- その他:フォトフレームやベビーグッズなど、記念に残る品物もあります。
ただし、名入れギフトは相手の好みが分かれることもあるため、贈る相手を考慮して選びましょう。
④相手が選べるカタログギフト
相手の好みや欲しいものが分からない場合に、カタログギフトは非常に便利な選択肢です。
- 豊富な選択肢:グルメ、雑貨、体験型ギフトなど、幅広いジャンルから相手自身が好きなものを選べます。
- 金額に合わせた選択:いただいたお祝いの金額に合わせて、適切な価格帯のカタログを選べます。
- 贈る側の手間を軽減:品物選びに悩む時間を短縮でき、相手にも喜んでもらえます。
赤ちゃんのお祝いのお返しを渡す際のマナー
赤ちゃんが生まれた喜びを分かち合い、お祝いをいただいた際には、感謝の気持ちを込めてお返し(内祝い)を贈ることが大切です。
品物選びだけでなく、渡し方や添えるものにも心を配ることで、より丁寧な感謝の気持ちが伝わります。
ここでは、内祝いを贈る際のマナーについて詳しく解説します。
のし 熨斗 の選び方と書き方

内祝いには、お祝い事の贈り物にふさわしい「のし(熨斗)」をかけるのが一般的です。
のしは、贈り物にかける紙のことで、水引や表書きによって意味合いが変わります。
適切なのしを選び、正しい書き方で感謝の気持ちを伝えましょう。
①水引の種類と色
水引は、贈る目的によって種類が異なります。
出産内祝いには、何度でも結び直せる「蝶結び」の水引を選ぶのが適切です。
出産は何度あっても喜ばしいお祝い事であるため、この水引が用いられます。水引の色は「紅白」が一般的で、本数は5本または7本を選ぶことが多いです。
水引の種類 | 意味 | 出産内祝い |
|---|---|---|
蝶結び | 何度でも | 適しています |
結び切り | 一度きり | 不適切です |

➁表書きと名前の書き方
のし紙の上部中央には「表書き」を記載します。
出産内祝いの場合、「内祝」または「出産内祝」と書くのが一般的です。
下部中央には、贈り主である「赤ちゃんの名前」を記載します。
これは、赤ちゃんが無事に生まれたことをお披露目する意味合いも含まれています。
名前の横に、ふりがなを小さく添えると、読み方が分かりやすくなり親切です。
項目 | 書き方 | 備考 |
|---|---|---|
表書き | 内祝 | 出産内祝も可 |
名前 | 赤ちゃんの名前 | ふりがなを添える |
③命名札の活用
命名札は、赤ちゃんの名前や生年月日などを記した札で、のし紙に添えて贈ることがあります。
特に、親しい親戚や友人など、赤ちゃんの名前を広くお披露目したい場合に活用されます。
命名札には、赤ちゃんの名前、生年月日、体重などを記載し、内祝いの品に添えることで、より丁寧な印象を与えられます。
メッセージカード お礼状の添え方
内祝いの品物にメッセージカードやお礼状を添えることで、感謝の気持ちをより具体的に伝えることができます。
手書きのメッセージは特に、心のこもった贈り物として喜ばれるでしょう。
赤ちゃんの無事な誕生を報告し、お祝いへのお礼、そして今後の親子の健康を願う言葉などを簡潔にまとめましょう。
メッセージの例文
メッセージカードには、お祝いへの感謝と赤ちゃんの近況を添えるのがおすすめです。相手との関係性に合わせて、丁寧さや親しみを調整しましょう。
- 親しい友人・親戚へ「この度は、〇〇(赤ちゃんの名前)の誕生に際し、温かいお祝いをいただき、本当にありがとうございました。おかげさまで、母子ともに元気に過ごしております。ささやかではございますが、感謝の気持ちです。また近いうちにお会いできるのを楽しみにしています。」
- 職場の上司・先輩へ「この度は、長男(長女)〇〇の誕生に際し、心温まるお祝いをいただき、誠にありがとうございました。お心遣いに感謝申し上げます。ささやかではございますが、内祝いの品をお贈りいたします。今後とも親子共々、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
赤ちゃんのお祝いのお返し ケース別の対応
赤ちゃんのお祝いへのお返しは、贈る相手やいただいたお祝いの状況によって対応が変わることがあります。
ここでは、ケース別の具体的な対応方法をご紹介します。
高額なお祝いへのお返し
相場を大きく超える高額なお祝いをいただいた場合、必ずしも半返しにこだわる必要はありません。
無理に同等の金額をお返ししようとすると、かえって相手に気を遣わせてしまうこともあります。
いただいた金額の3分の1程度を目安とすることもありますが、それよりも感謝の気持ちを丁寧に伝えることが大切です。
品物を選ぶ際は、相手の好みやライフスタイルに合わせた、少し特別感のあるものを選ぶと良いでしょう。
連名でいただいたお祝いへのお返し
複数人から連名でお祝いをいただいた場合は、一人ひとりに個別にお返しをするのが基本です。
いただいたお祝いの総額を人数で割り、一人あたりの予算を算出して品物を選びます。
職場の同僚など、大勢からいただいた場合は、個包装で分けやすいお菓子やコーヒー、紅茶などが人気です。
全員に行き渡るよう、個数に不足がないか事前に確認しましょう。
品物には、個別のメッセージカードを添えると、より丁寧な印象を与えられます。
相手 | お返しの品 | 備考 |
|---|---|---|
複数人 | 個包装のお菓子 | 職場で分けやすい |
ドリンクセット | 一人ずつ渡せる | |
タオルハンカチ | 実用的で人気 |
お返しを辞退された場合
お祝いを贈る際に「お返しは不要です」と辞退されることがあります。この場合、基本的には相手の意向を尊重し、お返しは贈らないのがマナーです。
無理にお返しを贈ると、かえって相手に気を遣わせてしまうことになります。
ただし、口頭でのお礼だけでなく、改めてお礼状やメッセージカードを送り、感謝の気持ちをしっかりと伝えるようにしましょう。後日、食事に招待するなど、別の形で感謝の気持ちを伝える機会を設けるのも良い方法です。
職場への赤ちゃんのお祝いのお返し
職場の同僚や上司からお祝いをいただいた場合も、ケースに応じた対応が必要です。
- 連名でいただいた場合:休憩室などに置いて、皆で分けられる個包装のお菓子やコーヒー、紅茶などが一般的です。「皆様でどうぞ」というメッセージを添えると良いでしょう。のしは「内祝」とし、表書きは名字で構いません。
- 個別でいただいた場合:その方へ個別にお返しを贈ります。いただいた金額の半額程度を目安に、相手の好みに合わせた品物を選びましょう。手渡しする際は、一言お礼の言葉を添えることを忘れないでください。
お祝いの形式 | お返しの品 | 渡し方 |
|---|---|---|
連名 | 個包装のお菓子 | 休憩室に置く |
ドリンク類 | みんなで分けやすい | |
個別 | 個別ギフト | 手渡しまたは郵送 |
親しい友人や親戚へのお返し
親しい友人や親戚へのお返しは、形式にとらわれすぎず、相手が本当に喜ぶものを贈るのが一番です。
日頃からの付き合いを考慮し、相手の好みやライフスタイルに合わせた品物を選びましょう。
品物だけでなく、食事会を企画して赤ちゃんのお披露目を兼ねて感謝を伝えるのも素敵な方法です。
「お返しは気にしないで」と言われた場合も、感謝の気持ちを伝えることは大切ですが、相手の負担にならないよう配慮することが重要です。
まとめ
赤ちゃん誕生のお祝いへのお返し、いわゆる「内祝い」は、新しい家族が増えた喜びと、お祝いをくださった方々への感謝の気持ちを伝える大切な機会です。
この記事では、いつ、何を、どう渡すかといった基本マナーから、品物の選び方、のしやメッセージの書き方、さらにはケース別の対応まで、内祝いに関する幅広い情報をご紹介しました。
大切なのは、形式にとらわれすぎず、相手への心遣いを込めて感謝の気持ちを伝えることです。
ぜひ本記事の情報を参考に、贈る相手に喜ばれる内祝いを選び、温かい気持ちを届けてください。


