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「食を選べる人は人生も選べる」親子料理教室ゆきんこキッチンに聞く、料理で育む“考える力”

「子どもに食の大切さを伝えたいけれど、何から始めればいいかわからない」

「一緒に料理をしてみたいけれど、どう教えればいいの?」

そんなママ・パパにとって、親子で料理を楽しみながら「食」について学べる料理教室は、食育を始めるひとつのきっかけになります。

東京都武蔵野市を中心に、オンライン・オフラインで開催されている「親子料理教室ゆきんこキッチン」。

大切にしているのは、料理の技術だけを教えることではありません。

コンセプトは、「食を選べる人は人生も選べる」。

料理を通して子ども自身が考え、選択し、挑戦する経験を重ねながら、自分の人生を自分で切り開いていく力を育てることを目指しています。

今回は、親子料理教室『ゆきんこキッチン』主宰のNaokoさんに、教室を始めたきっかけや食育への想い、親子で料理を学ぶ意味についてお話を伺いました。

目次[非表示]

  1. 1.「料理を教える」だけではない、子どもの主体性を育てる料理教室
  2. 2.病院勤務で感じた「もっと早く食について知っていたら」
  3. 3.食育で大切なのは「自分で選べるようになること」
  4. 4.料理だからこそ育てられる「考える力」
  5. 5.「自分で考えて作ってみた」レッスン後にも生まれる変化
  6. 6.親子で料理をするからこそ「一緒に成長できる」
  7. 7.料理が苦手なママでも大丈夫。「こんな簡単でいいんだ」を持ち帰ってほしい
  8. 8.ゆきんこキッチンが目指す、食育のその先
  9. 9.「健康」を土台に、親も子どもも自分らしい人生を
  10. 10.MamaCollege編集部コメント
  11. 11.こんなママにおすすめ
  12. 12.取材情報

「料理を教える」だけではない、子どもの主体性を育てる料理教室

ゆきんこキッチンは、親子で料理を楽しみながら、子どもの主体性や考える力を育む料理教室です。

対象となる子どもは幼稚園児から小学生が中心で、特に年少頃から小学3年生頃までの参加が多いそうです。

オンライン・対面での定期レッスンをはじめ、親子の予定に合わせた個別の料理教室、企業・団体とのコラボレーションや出張レッスンなど、幅広く食育活動を展開しています。
また、管理栄養士としての専門知識を活かし、栄養や健康について一人ひとりに寄り添う個別セッションも行っています。

特徴的なのが、オンラインとオフラインで学び方を分けていることです。

対面レッスンでは、人との交流や、実際に食材を見たり触ったりする「体験」を重視。一方、オンラインでは自宅のキッチンで実際に料理するため、料理のスキルを身につけやすいという特徴があります。

「楽しい」で終わらせるのではなく、その先にある学びや成長につなげていくことを大切にしています。

病院勤務で感じた「もっと早く食について知っていたら」

Naokoさんは大学時代、『増え続ける医療費をどうしたら減らせるのか』という疑問を持ち、そのテーマについて卒業論文で研究しました。管理栄養士の資格取得後も、食や健康について学び続けることを大切にしています。

さらに、Naokoさんが食育を大切にする背景には、管理栄養士として病院で働いていた経験があります。

病院では、患者さんの栄養管理に携わる中で、病気が進行し、食事の形態が一口大から刻み食、ミキサー食へと変わっていく現実を目の当たりにしました。

そのなかで感じたのが、

「もっと早い段階から食や健康について知る機会があったら、未来は違っていたかもしれない」

ということでした。

大人になってから食生活を変えようとしても、長年続けてきた習慣を変えることは簡単ではありません。

だからこそ、子どもの頃から食について知り、自分自身で考え、選べるようになることが大切なのではないか。

さらに、子どもだけではなく、日々の食事を一緒につくっていく保護者も学ぶことが重要だと考え、「親子で食育を広げたい」という想いから、ゆきんこキッチンを立ち上げました。

食育で大切なのは「自分で選べるようになること」

食育という言葉を聞くと、

「栄養バランスの良い食事をつくる」

「好き嫌きをなくす」

といったイメージを持つ方もいるかもしれません。

もちろん、食や栄養について正しい知識を身につけることも大切です。

一方、ゆきんこキッチンが目指しているのは、その知識を使って自分で考え、選択できるようになることです。

私たちは毎日、「何を食べるか」を選択しています。

何を選ぶかによって体がつくられ、その健康が、やりたいことや人生の選択肢にもつながっていきます。

だからこそ、「これはダメ」「これを食べなさい」と答えだけを教えるのではなく、子ども自身が考えられるようになることを大切にしています。

その考え方を象徴するのが、「食を選べる人は人生も選べる」というコンセプトです。

料理だからこそ育てられる「考える力」

ゆきんこキッチンの大きな特徴が、子どもの成長そのものにフォーカスしていることです。

Naokoさんは、料理には「考える力」を育てる要素がたくさんあると話します。

料理では、

「次は何をする?」

「これを入れたらどうなる?」

「思った味にならなかったのはなぜ?」

「次はどうしたらもっとおいしくなる?」

と、考えて、実際にやってみて、その結果をすぐに確かめることができます。

つまり、料理の中では自然と「考える→やってみる→結果を見る→次に活かす」というサイクルが生まれます。

レッスンでも、すぐに答えを教えるのではなく、

「これ、どうすると思う?」

と問いかけることを大切にしています。

子ども自身が考えて、試して、できた経験を積み重ねる。

その小さな成功体験が、「自分にもできる」という自信につながっていきます。

「自分で考えて作ってみた」レッスン後にも生まれる変化

料理教室での学びは、その日のレッスンだけで終わるものではありません。

実際に参加した家庭からは、レッスンで学んだ塩麹を自宅でも取り入れるようになったという声や、子どもが教室で覚えたことを家族に話してくれたという声も寄せられているそうです。

オンラインレッスンに参加した子どもが、後日、お母さんの誕生日に料理を作ったという嬉しい報告も。

さらに、教わったレシピをそのまま再現するだけではなく、

「この材料に変えて作ってみた」

と、自分で考えてアレンジする子どももいるといいます。

「習った通りにできた」から、「自分で考えてできた」へ。

料理を通じて得た知識や経験が日常生活の中に残り、子ども自身の行動につながっていくことも、ゆきんこキッチンが大切にしている成長のひとつです。

親子で料理をするからこそ「一緒に成長できる」

ゆきんこキッチンが「子ども料理教室」ではなく、「親子料理教室」であることにも理由があります。

Naokoさんが考える親子で料理を学ぶ魅力は、親も子どもも一緒に成長できることです。

子どもに教えているつもりでも、実際に一緒に料理をすると、親にも新しい発見があります。

そして、親が知らないことを学んだり、新しいことに挑戦したりする姿を、子どもはすぐそばで見ています。

「大人だから何でも知っている」のではなく、大人も一緒に学んでいく。

そんな姿勢を見せることも、子どもの学びにつながります。

また、子どもが自分で考えているときに、親がすぐに答えを出してしまわず、見守ることも大切です。

料理という共同作業を通して、普段とは少し違った親子のコミュニケーションが生まれることも、親子料理教室ならではの魅力です。

料理が苦手なママでも大丈夫。
「こんな簡単でいいんだ」を持ち帰ってほしい

「料理教室に参加するなら、ある程度料理ができないといけないのでは?」

そう感じる方もいるかもしれません。

しかし、実際には料理が苦手なママも参加しているそうです。

参加する理由もさまざま。

料理が苦手で子どもとどう始めればいいかわからない方、料理は好きだけれど子どもへの教え方がわからない方、食育に興味はあるけれど何から始めればいいかわからない方もいます。

初めて参加する親子が安心できるよう、まずは「楽しい」「安心できる」と感じられる空間づくりを大切にしています。

そしてレシピについても、教室だけで完成する特別な料理ではなく、

「これなら家でもできそう」

と思えるものを意識しています。

料理や食育を難しく考えすぎず、「こんな簡単でいいんだ」と思って帰ってもらう。

その気づきが、家庭で食育を続けていく最初の一歩になります。

ゆきんこキッチンが目指す、食育のその先

今後、ゆきんこキッチンでは年間スケジュールをさらに充実させ、栄養講座を組み合わせた料理教室や、オンラインレッスンにも力を入れていきたいと考えています。

そして、その先に描いている未来があります。

それは、ゆきんこキッチンで学んだ子どもたちが成長し、今度は自分たちが次の子どもたちへ教えていくこと。

教室で身につけた食の知識や考える力が、その子だけで終わらず、次の世代へつながっていく。

そんな循環をつくることを目指しています。

「健康」を土台に、親も子どもも自分らしい人生を

最後に、NaokoさんからMamaCollegeを見ているママ・パパへメッセージをいただきました。

食事や健康が人生のすべてではありません。

しかし、健康でなければ、本当にやりたいことがあっても挑戦できないことがあります。

だからこそ、食と健康は人生を楽しむための「土台」になります。

そして、もうひとつNaokoさんが伝えてくれたのが、子どもだけではなくママ自身の人生も大切にしてほしいということでした。

子育てが始まると、どうしても子ども中心の生活になり、自分がやりたかったことや、自分自身の可能性を後回しにしてしまうことがあります。

でも、人生は一度きり。

子どもの可能性を信じるのと同じように、自分自身の可能性も大切にする。

食と健康を土台に、親子それぞれが自分らしい人生を選んでいく。

『食を選べる人は人生も選べる』という言葉には、食と健康を土台に、親子それぞれが自分らしい人生を選んでほしいというNaokoさんの想いが込められています。


MamaCollege編集部コメント

今回の取材で印象的だったのは、ゆきんこキッチンが「料理が上手になること」だけをゴールにしていないことでした。

食材を見て、考えて、選んで、実際に作ってみる。うまくいかなければ「次はどうしよう?」とまた考える。料理には、子どもが自分で考え、挑戦し、小さな成功体験を積み重ねられる機会がたくさんあります。

また、食育は子どもだけが学ぶものではなく、親子で一緒に学べるもの。「食を選べる人は人生も選べる」という言葉のように、幼い頃から食について考える経験は、将来自分自身で選択していくための力にもつながるのではないでしょうか。

料理を「やらせる」のではなく、親子で一緒に考え、一緒に楽しむ。家庭で食育を始めるきっかけとしても、取り入れやすい考え方だと感じました。

こんなママにおすすめ

  • 子どもに料理や食べることへ興味を持ってほしい方
  • 家庭で食育を始めたいけれど、何から始めればいいかわからない方
  • 子どもの「考える力」や主体性を育てたい方
  • 子どもと料理をしたいけれど、教え方がわからない方
  • 料理が苦手でも、親子で楽しめる方法を知りたい方
  • オンラインで参加できる親子料理教室を探している方

取材情報

取材日: 2026年8月3日
取材先:親子食育・料理教室ゆきんこキッチン
取材ご協力: 小倉 尚子 
様
紹介サービス: 
親子料理教室/食育レッスン
公式サイト: https://yukinko-kitchen.studio.site/

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