
子どもの急な発熱、仕事はどうする?「フローレンスの病児保育」を取材|自宅で預かる訪問型病児保育とは
子どもの急な発熱や体調不良。
「明日はどうしても仕事を休めない」
「病児保育を利用したいけれど、体調の悪い子どもを施設に連れて行くのも大変」
そんな経験をしたことがあるママ・パパも多いのではないでしょうか。
今回MamaCollegeでは、2005年から訪問型の病児保育を提供している特定非営利活動法人フローレンスを取材しました。
自宅にスタッフが訪問して子どもを預かる「フローレンスの病児保育」は、どのようなサービスなのでしょうか。
サービスの仕組みや特徴、安心・安全への取り組み、病児保育を始めた背景、そして「社会全体で子育てを支える」という想いについて、大谷様・太田様にお話を伺いました。
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フローレンスの病児保育とは?
「フローレンスの病児保育」は、子どもが体調を崩したときに、専門のスタッフが自宅を訪問して保育・看護を行う訪問型の病児保育サービスです。
2005年、日本で初めて『訪問型』と会員同士が月会費によって支え合う『共済型』を組み合わせた病児保育の仕組みをスタート。
これまで多くの親子をサポートしてきました。
一般的な施設型の病児保育とは異なり、体調の悪い子どもを施設まで連れて行く必要がなく、自宅でスタッフを待つことができます。
予約もスマートフォンから行うことができ、必要に応じて保護者に代わって子どもを病院へ連れて行く「代行受診」にも対応しています。
子どもの突然の体調不良に直面したママ・パパの負担を軽減し、子どもたちへプロの安心安全な病児保育を届けるサービスです。
突然の体調不良にも対応。フローレンスならではの特徴
子どもの体調不良は、事前に予測できるものではありません。
「夜になって急に熱が出た」
「翌日は仕事を休めない」
そんなケースもあります。
フローレンスでは、前日20時までの予約に対して高い派遣率を実現していることが、大きな特徴の一つです。
また、預かることのできる症状の幅が広いことも特徴です。
インフルエンザなど、感染力の高い感染症の場合には利用できない病児保育サービスもありますが、フローレンスでは幅広い症状に対応しています。
取材時点では、はしかと新型コロナウイルス(ともに感染疑いを含む)以外について預かりが可能とのことでした。
※対象となる症状や利用条件は変更される場合があります。利用時には公式サイトで最新情報をご確認ください。
訪問型だから、体調の悪い子どもを連れ出さなくていい

取材の中でお話しいただいたのが、訪問型だからこそ減らせる保護者の負担です。
施設型の病児保育の場合、朝から子どもを受診させ、食事や着替えなどたくさんの荷物を持ちながら、体調の悪い子どもを抱えて施設まで移動する必要があるケースもあります。
その後、自分自身も仕事へ向かわなければなりません。
フローレンスの病児保育では、自宅までスタッフが来てくれるため、こうした移動の負担を減らすことができます。
さらに代行受診を利用できるため、状況によってはスタッフに子どもの受診を任せることもできます。
病気の子どもにとっても、普段過ごしている自宅で保育を受けられることは、訪問型ならではの特徴といえるでしょう。
20年間で15万件。安心・安全を支えるスタッフ育成
大切な子どもを自宅で預けるとなれば、
「どんな人が来てくれるの?」
「病気の子どもを預けても大丈夫?」
と不安を感じるママ・パパもいるでしょう。
フローレンスが病児保育で最も大切にしているのが、安心・安全な保育です。
取材では、これまで20年間で約15万件の預かりを行い、重大事故ゼロを継続していることが紹介されました。
その安心・安全を支えているのが、保育スタッフである「おやこレスキュー隊員」の育成体制です。
フローレンスでは直接雇用にこだわり、病児保育を担当するスタッフに対して、保育だけでなく病状に合わせた細やかな体調のケア、訪問先でのリスク管理、子どもとの関わり方など、幅広い研修を実施しています。
座学と実地を組み合わせた13日以上の研修を経て、独り立ちする仕組みになっています。
お子さんや病状に応じた対応が必要な「病児保育」であり、家庭ごとに環境が違う「訪問型」だからこそ、さまざまな状況に対応できるスタッフ育成を大切にしています。
「子どもが熱を出して会社を休んだらクビになった」一人の親の声から始まった
フローレンスが病児保育を始めるきっかけとなったのは、創業者が耳にした一人の親の声でした。
「子どもが熱を出して会社を休んだら、クビになってしまった」
2005年当時は現在以上に病児保育の選択肢が少なく、子どもが体調を崩したら、親が仕事を諦めざるをえない家庭も少なくありませんでした。
「それはおかしい」
そんな想いから、フローレンスの病児保育は始まったといいます。
サービス開始から20年が経った現在も、その根底にあるのは、親だけで子育てを抱え込むのではなく、社会全体で子どもを育てていく仕組みをつくることです。
社会全体で子どもを育てていく「新しいあたりまえ」
フローレンスでは、企業向けの「法人プラン」と、寄付を原資とした「ひとり親支援プラン」も提供しています。
「法人プラン」は、企業が福利厚生として病児保育を導入することで、従業員は子どもの突然の体調不良が起きた際にも、仕事と子育てを両立するための選択肢を持つことができます。
また、「ひとり親支援プラン」は、ひとり親家庭を支援したいという応援者の寄付を原資とし、料金を抑えた利用が可能です。
子どもの病気への対応を家庭だけの問題にしない。こうした取り組みも、フローレンスが掲げる「社会全体で子育てを支える」という考え方につながっています。
一人で抱え込まず、社会に「助けて」と言えるように

病児保育を提供する中で、フローレンスが感じていることの一つが、子育ての悩みを一人で抱え込んでしまう親が多いことだといいます。
仕事もある。
家事もしなければならない。
そして、子どもが突然体調を崩すこともある。
それでも「自分たちで何とかしなければ」と考えてしまう家庭は少なくありません。
そんなとき、病児保育のプロをはじめ、社会にもっと気軽に「助けて」と言ってほしい。
そして、助けを求めることが特別ではない社会にしていきたい。
フローレンスの病児保育は、子どもを預かるだけでなく、そんな子育て環境をつくるための取り組みでもあります。
どんな親子でも病児保育を利用できる未来へ
フローレンスでは今後も、病児保育を必要としている親子に広く病児保育を届けていくことを目指しています。
子どもが病気になったときに、
「仕事を休むしかない」
「家族だけで何とかするしかない」
ではなく、病児保育という選択肢を当たり前に選べるようにする。
親だけで子育てをするのではなく、社会全体で親子を支え、一緒に子どもを育んでいく。
フローレンスは、病児保育を通じてそんな社会を目指しています。

子どもの体調不良は、いつ起こるかわかりません。
だからこそ、「もしものときに頼れる場所」を事前に知っておくことは、仕事と子育てを両立するママ・パパにとって大きな安心につながるのではないでしょうか。
今回の取材を通して、フローレンスの病児保育は、単に子どもを預かるサービスではなく、親子のピンチを社会全体で支えるための選択肢として20年間積み重ねられてきたことが印象的でした。
「自分たちだけで何とかしなければ」と抱え込むのではなく、必要なときには周囲やサービスを頼る。
MamaCollegeも、子育て中のママたちがそんな選択肢を知るきっかけを、これからも届けていきたいと思います。
- 子どもの急な発熱や体調不良に備えておきたいママ
- 仕事と子育ての両立に不安を感じているママ
- 体調の悪い子どもを施設まで連れて行く負担を減らしたいママ
- 頼れる病児保育サービスを探しているママ
- 子育てを一人で抱え込まず、頼れる選択肢を増やしておきたいママ
取材情報
取材日: 2026年8月7日
取材先:特定非営利活動法人フローレンス
取材ご協力:大谷 映里 様・太田 智子 様
紹介サービス: フローレンスの病児保育
公式サイト: https://byojihoiku.florence.or.jp/






