
「ママの笑顔から、子どもの健やかな成長へ」シュフレ協会がつくる親子の居場所と子育て支援
子育てをしていると、子どものことが最優先になり、自分自身のことはつい後回しになってしまう。
「誰かに相談したいけれど、誰に相談すればいいかわからない」「ママ友をつくりたいけれど、きっかけがない」——そんな思いを抱えているママもいるのではないでしょうか。
「ママも子どもも楽しい」を大切にしながら、親子が安心して過ごし、人や情報とつながれる場をつくっているのが一般社団法人シュフレ協会です。
2009年に地域の団地の集会所から始まった活動は、2014年に法人化。現在は関東を中心に、企業や専門家、地域の方々と連携しながらさまざまな子育て支援活動を展開しています。
今回は、一般社団法人シュフレ協会 代表理事の武次様に、活動を始めたきっかけや大切にしている想い、子育て中のママに届けたいこと、そして今後目指していることについて伺いました。
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「ママも子どもも楽しい」親子で有意義な時間を

シュフレ協会は、未就学児を育てる女性を中心に応援する子育て支援団体です。
活動で大切にしているのは、ママだけ、子どもだけではなく「ママも子どもも楽しい」時間をつくること。
たとえばイベントでは、子どもが楽しんでいる時間にママが何かを学んだり、子どもの姿を見守りながらゆっくり過ごしたりと、親子それぞれが同じ時間を有意義に過ごせるよう工夫されています。
協会が掲げているのは、
「ママの笑顔から子供たちも心身健やかな成長を伴走支援します」
という想いです。
子どものためだけに何かをするのではなく、まずママ自身も笑顔でいられる環境をつくる。
その考え方が、シュフレ協会の活動の土台になっています。
原点は「実家のように学べる場所があったら」
活動を始めるきっかけのひとつとなったのが、武次様自身の経験でした。
シングルマザー家庭で育ち、子どもの頃に家族と一緒に料理をしたり、さまざまなことを体験したりする機会が少なかったという武次様。
結婚後、家事や子育てをするようになってから、家庭によって身につけてきた生活スキルや「当たり前」が大きく違うことを実感したといいます。
そんな経験から考えるようになったのが、
先輩ママと新米ママが同じ場所にいて、実家にいるような感覚で、周りの人がやっていることを見ながら自然に学べる場所をつくれないか
ということでした。
さらに、息子さんのお嫁さんが児童養護施設で育ち、同じように家事や生活面で戸惑う姿を見たことも、活動を始める後押しになりました。
周囲の友人たちに相談すると協力してくれる人が集まり、2009年、近所の団地の集会所から活動がスタートしました。
子育て中だからこそ「信頼できる人」とつながってほしい
シュフレ協会がママたちに届けたいものは、イベントを楽しむ時間だけではありません。
武次様が特に大切にしているのが、信頼できる専門家とのつながりです。
子育てをしていると、
「こんなときはどうしたらいい?」
「誰に相談すればいい?」
と迷う場面が何度もあります。
そんなとき、普段から相談できる人や専門家とのつながりがあれば、一人で悩み続ける必要はありません。
また、シュフレ協会のイベントには、専門家だけでなく、同じように子育てをしているママや、子育てを終えた先輩世代など、さまざまな人が参加します。
そこで感じてほしいのが、
「子育てを応援してくれる人は、実はたくさんいる」
ということ。
周囲に頼れる人がいると知ることが、子育てを続けていくうえでの安心や勇気につながると武次様は考えています。
「ママ友って、どこでつくるんですか?」

活動を続ける中で、武次様がママから聞いて驚いたという言葉があります。
「ママ友って、どこに行ったらつくれるんですか?」
公園で他の親子と会えば会話をすることはあっても、そこからもう一歩踏み込んで声をかけていいのかわからない。
そんな戸惑いを感じているママもいるそうです。
シュフレ協会のイベントに参加する方の中にも、明確な悩みを解決するためというより、「誰かとつながりたい」「ママ友ができたらいいな」という気持ちで足を運ぶ方がいるといいます。
現在、平日のイベントでは0〜2歳頃の子どもを連れたママの参加が中心。土日には、もう少し大きな子どもを連れた家庭も参加しています。
イベントを楽しむことが、人とつながる最初のきっかけにもなっています。
ママの健康を守ることは、子どもの日常を守ること
シュフレ協会が子育て支援の中で力を入れているテーマのひとつが、ママ自身の健康です。
武次様が語ったのは、
「ママの健康を守るということは、子どもの日常を守ることにつながる」
という考え方でした。
子育て中は、子どもの健診や体調には気を配っていても、自分自身の健康については後回しにしてしまうことがあります。
シュフレ協会では、そうしたママたちに自分自身の健康にも目を向けてもらうため、「ママのがん検診応援プロジェクト」にも取り組んでいます。
この活動の背景には、武次様の友人が30代前半でがんによって亡くなった経験があります。
子どもの健康と同じように、ママ自身の健康も大切にしてほしい。
その想いから、子育て支援と健康を切り離さず、ママが自分自身を大切にするきっかけを届けています。
企業や地域と一緒に、子育てを応援する
シュフレ協会の活動を支えているのは、スタッフやボランティアだけではありません。
子育て家庭に関わる商品やサービスを提供する企業などが「応援パートナー」として活動に参加しています。
武次様が企業との連携で大切にしているのは、「ママたちに胸を張って紹介できる企業かどうか」ということ。
単に協賛企業を増やすのではなく、子育て家庭に本当に紹介したいと思える企業や人とつながりながら活動を広げています。
また、活動を支えるボランティアには、子育てを終えた40代後半以降の女性も多いそうです。
子育て真っ最中のママだけでなく、子育てを経験した先輩世代、企業、専門家など、さまざまな人がそれぞれの立場から子育てを応援する。
シュフレ協会は、そんなつながりが生まれる場所にもなっています。
目指すのは、全国各地でママを支えられる仕組み

現在は関東を中心に活動していますが、シュフレ協会が目指しているのは、さらに多くの地域へ活動を広げていくことです。
今後は各地域の企業や子育て支援団体などと連携しながら、「ママのがん検診応援プロジェクト」をはじめとした活動を全国へ広げていきたいと武次様は話します。
目標は47都道府県。
さらにその先には、より地域に根ざした単位で活動できる体制も描いています。
一つの団体だけですべてを支えるのではなく、その地域にいる企業や人、団体とつながりながら子育てを支えていく。
2009年に団地の集会所から始まった小さな活動は、人とのつながりを重ねながら、全国へと広がろうとしています。
子育ては、一人だけでするものではない
今回のお話を通して繰り返し伝わってきたのは、「一人で抱え込まなくていい」というメッセージでした。
子育てについて相談できる専門家。
同じ時期に子育てをしているママ。
経験を重ねてきた先輩ママ。
子育て家庭を応援する企業や地域の人たち。
周りを見渡せば、子育てを応援したいと思っている人はたくさんいます。
最初から大きな悩みがなくても、イベントに参加したり、誰かと話したりすることが、新しいつながりをつくるきっかけになるかもしれません。
そして、子どもだけでなくママ自身が楽しむこと、学ぶこと、健康でいることも、子育ての大切な一部。
「ママも子どもも楽しい」というシュフレ協会の活動には、そんな想いが込められています。
今回の取材で印象的だったのは、シュフレ協会が「ママを支援する」「子どもを支援する」と分けて考えるのではなく、ママと子どもの両方が笑顔で過ごせることを大切にしている点でした。
子育て中は、子どものことを優先するあまり、自分の楽しみや人とのつながり、さらには健康まで後回しにしてしまうことがあります。
だからこそ、気軽に参加できる場所で誰かとつながり、「自分は一人ではない」と感じられることには大きな意味があるのだと思います。
MamaCollegeも、ママたちが信頼できる人・サービス・情報と出会い、子育てを一人で抱え込まずに済むようなきっかけを届けていきたいと改めて感じた取材でした。
- 0〜未就学児の子どもを育てているママ
- 親子で一緒に楽しめるイベントを探している方
- 子育てについて相談できる人や専門家とつながりたい方
- ママ友や地域とのつながりをつくりたい方
- 子育て中、自分自身の健康を後回しにしてしまいがちな方
取材情報
取材日: 2026年8月7日
取材先:一般社団法人シュフレ協会
取材ご協力: 代表理事 武次 直美 様
紹介サービス: シュフレ協会
公式サイト: https://shufure.com/






